KUOTA ケベル

 KUOTA ケベル
なんとビックリ、はじめての経験。フレームにフロントフォークがセットされていませんでした。正確にいうと、箱に同梱されていなかった。フレーム単体で入荷したので試しに測ってみたら、1,130gでした。カーボンフレームはほんと軽いですねえ。

で、フォークが届いたので喜び勇んで組もうとしたら、またまた問題発生。KUOTAのフォークはクラウンレースがあまりお目に掛からない規格で、1-1/4インチ。アティック.で使っているパークツールの工具が使えません。パークツールの工具に付属されている下玉押しのセットカラーは1インチ用と1-1/8インチ用。1.5インチ用は販売されているけど今回の規格品は作っていません。

う~ん、困った。ちょっと考え、昔のLOOKフレームのように下玉押しに割りを入れることにしました。もちろんしっかりバリを取ったあとに素手で確認してこれでオッケー。無事解決。BBもさらって組む前に少しワックスで磨いてフレームのほうは準備万端整いました。
しかし、1-1/4インチ用の工具が出回っていない現状では現在のLOOKのようにクラウンレースは下玉押し不要の一体成型にしてもらうと助かります。ホーザンでは1-1/4インチに対応する圧入工具は出していますが、アダプターの専用カラーがないため下玉押しにキズが付くのが恐くて使えません。今では出番のない工具の1つとなっています。

今回、自転車の工具メーカーはほんとに少ないなあと実感しました。シマノやカンパなど部品メーカーは自社専用の工具は用意していますが、自転車は独自規格なのでそれ以外に専用工具を作っているのはパークツールとホーザンくらいですね。あとはペドロスか。VARはもうないけど、他にまだあるでしょうか?(LIFUとかではなく、しっかりした工具を作っているメーカー。SILVAはあまり数が入ってきていないですね)

さて、組み立ても終わり、あとは納車の時にポジション合わせを待つばかりのケベル君。いつものことですが、オーダーバイクはBBのタップ掛けからはじまりパーツを一つ一つ組んでいくから、7部組の完成車組み立てよりもバイクへの情が深くなります。お渡しの時には一抹の寂しさを感じたりして^^。店長、組むときはレバーの位置とかワイヤーの長さとか、ブレーキシューの位置決めとかを、扱いやすくかつ美しいバイクになるよう何度も確認したりけっこうこだわるほうなので、、

ところで、組むときは最初にBBから始めますが、BBまわりの組み付けで参考になることを一点ご紹介したいと思います。
店長は昔、テーパーシャフトのクランクを使っていた当時にBBから異音が発生したことがありましたが、クランクが嵌合する部分にグリスを塗ったらその異音は無くなりました。フォローテックⅡでもアームの根元にこのようにグリスが塗られていますが、量が少ない場合もありますから、こちらに付いているグリスを使えばよいと思います。固定ボルトを取り付けるこの部分になぜこんな多くグリスが付いているかは不明ですが、ちょうどよいから利用しましょう。特に雨中走行が多い場合などはグリスも流れやすいですから異音防止のためにもぜひ。

今回のコンポーネントは、先日のシマノ展示会でも多くの利点が説明されていたNewアルテ6700。確かに組んでいてもわかります。FDもプレートを取り付けるパンタグラフのアームが2本になっていて変速レスポンスが向上しています。作業台でもチェンジ性能の違いがわかるのですから乗車時はもっとはっきり体感できるでしょう。構造上、耐久性ももちろんアップしてるでしょうね。裏側からはあまり見る機会がないと思いますからこちらで。
他には、手の小さい方向けに、クラウチングポジションの時にブレーキレバーが握りやすいよう6700にもアジャストブロックが付属されています。エントリーモデルに多く装着されているティアグラなどにはこれまで用意されていましたが、ブレーキ操作時に脱落の心配があった形が改善されて、パチッと嵌め込むこのブロックだったら安心して使用できますね。

組んでいると、いろんなことがわかってくるから、それもまた組み立ての楽しさかもしれませんね。

Y谷さん、今回はほんとにお待たせしまして大変申し訳ありませんでした。追記で書いてますが、今日ようやく納車が出来て私も安心しました。これで来年のご活躍間違いなしですね^^。11月のカウンセリングプログラムも楽しみです。来年置いていかないでくださいね^^;