R-SYS

 R-SYS
今日も粛々と時間が過ぎてゆく。いやはや、自転車屋にとっては悩ましき雪であります^^;

最高気温3度では、さすがに店の前を通る自転車もパッタリと途絶え、今日もおとといに続いて修理はゼロ。シーズン中では今年2回目です。昨日お電話頂いていたパンク修理の方は今日は結局来なかった。
時期的にそろそろオンラインショップ中心の仕事に切り替えていく頃ですが、その場合は店舗の不在確率が今週出ている雪マークのようにぐんと高くなります。不在の場合はお許し下さい。こちらにご案内がありますのでご覧頂ければと思います。
個人的には冬は集中して作業できるからこの時期のWeb中心に仕事している期間は割りと好きです。ただ、自転車屋だから営業的にはやっぱりオフシーズンは厳しいです^^

この時期になると、北海道に来てからショップを始める前にある方から聞いた話を思い出す。こっちの自転車屋は4、5、6月の3ヶ月が勝負なのだと聞きました。
今はスポーツバイクが中心だからうちの店はそれほど極端ではないけれど、確かに4月は修理も多く、昼食が夕食になるのなんて当たり前のように毎日が過ぎていきます。春はほんと良い季節^^
北海道ほどではないようですが九州でもやっぱり冬はがっくりお客さんが減るなんて話も聞きますから、この仕事をしている限りは商売柄いたし方ないのですね。

雪が降ると自転車も乗れず体も心もブルーの店長です。拙い話にお付き合い下ってご清聴下さりありがとうございます^^


さてと、本日、ようやく修理を終えてMAVICのR-SYSが返ってきました。帰ってきたと表現したいほど待ち兼ねていた今回はカーボンスポークの交換修理です。
実は今回の修理は完成車にセットされていたものに1本最初からクラックが入っていて、MAVICのサービスセンターで交換作業されたもの。写真ではわかりづらいですがここにわずかに切れ目が入っていたのです。
代理店にはホイールごと交換を希望したのがこのクラスでは交換用のホイールは用意していないとのことで、お客様にもご理解をいただきお待ち頂いておりました。S様、ほんとにお待たせしました。今回は3週間ほど修理に時間が掛かりましたがどうぞご容赦下さい。

メーカーから箱詰めで入荷する完成車はほぼすべて7部組みと呼ばれる状態で入荷するんですが(Bianchi のレパルトコルセなど一部を除いて)、今回こういうケースは初めてです。
R-SYSは今年の春先MAVICのテクニカルセミナーでも説明を受けて、カーボンスポークの特性からアティック.でもホイールで販売している時はご使用方法などご説明していたのが、まさか入荷時点でクラックが入っているとは思いませんでした。

これは工場の出荷前での事故なのか、もしくは輸送途中でのことなのか、その原因ははっきりわかりませんが、カーボンの性質上、金属とは違いますからキズには弱いし局部的に強い衝撃が加わると撚っているカーボンがばらけてしまうこともあります。
テクニカルセミナーでも実際にそうなったサンプルをみましたが、カーボンがばらけても切れるわけではありませんから走行はできます。ただ、どのような走行感かセミナーで聞いてみたら、1本でもそうなってしまうとホイールの剛性感が落ちてしまうような不安定感を覚えるそうです。

実際に乗ってみないとわからないけれども、そうならないようR-SYSは取扱いには十分気をつけたほうがよいと思います。レースで遠征する場合など、ホイールを外して車に数台積み込む場合は特に注意したほうがよいですね。ホイールカバーが必須です。
また、集団で走っている時など、休憩するときにバイクを立て重ねるケースもあるかと思いますが、そういう場合もR-SYS使用バイクだけは重ねるのは避けたほうがよいでしょうね。