模様替え

 模様替え
店長は子供の頃から部屋の模様替えが好きでした。もう少しインテリアのセンスがあればインテリアデザイナーなんていう職業も合っていたかもしれない。京都時代から雑貨屋さんにいくとワクワクした思いが生じたものです。京都はそういう思いにさせてくれるセンスのよい店が多いですよね。

実は自転車屋を始めようと思ったのは20代の頃で、いわゆる脱サラしたわけですね。この会社に就職して3年で退職。だから脱サラなんていうのはおこがましいですが、やめる時に上司に言われたものです。もう戻れないんだぞと。中途で入ることは難しい会社だったからですね。当時は上場直前だったけどその後東証1部にも株が上場されたようです。ウィキぺディアに写真が載っていました。懐かしい。昔とは作りが変わったけど入口のすぐ左側の建物で私は対外業務に従事していました。原料など工場で使うすべての資材調達係です。

こんな過去の思い出に浸っているのも夜もどっぷりと更けた時間にまだ店内にいるせいでしょうか。11月から営業時間が短くなってるけど、あまり帰宅時間は変わりません。

そうそう、内装のお話。アティック.も今年で丸十年が過ぎて、これまで何度か内装も変えています。で、今日もちょこっとだけバイクの陳列を変えてみました。入口の左側です。こんな感じ。観葉植物もここに移動したら、この場所のほうがバランス的に落ち着きがよいようです。
これまで大きく内装を変えた時は什器も木工専門の家具屋さんにオーダーして作ってもらったりしましたが、店長、こういう創作はけっこう好きです。
実は北海道に来てから最初の頃は自転車屋と雑貨屋のコラボレートショップみたいな感じで夢を描いていました。でも北海道ではちょっと実現が難しそうだったから、結局は自転車専門の方向に進みましたが、開店当時はスポーツシューズなども扱うアウトドア系のショップを予定していて、最初に付けた屋号は「Bicycle & Fitness Speciality Attic」というものでした。なんだかよくわからない店名ですね^^。やっぱりロード専門店に落ち着いてよかった。

札幌はロードバイクに乗られる方が少ない割には扱っているショップが多くてかなりの激戦地だと思っていますが、アティック.も負けずに来年はさらにロードを伸ばしていこうと頑張っていくつもりです。
京都でレースに力を入れていたことが今はプラスになっているように感じます。苦しみながらも好きで走っていたことが無駄にはなっていなかったことが嬉しいし、自分が学んだことを他に伝えたいとも思います。レースに力を入れ始めた当時、ショップを開くならそんな時間はないはずだと言われたことがありました。でも私は走りたかった。
確かに開業することから考えるとずいぶんと遠回りしたような気もしていましたが、ロード専門でスポーツバイクを扱っている今はかえっていろんな経験を積むことができたから良かったと思っています。メインサイトの「スポーツトレーニング講座」や「カウンセリングプログラム」、「ビギナーズスクール」などもそうした選手の経験がなければ提供することができなかったコンテンツやサービスだと思います。

でも、私が関西に行ったほんとの理由は最初はレースが目的ではなく、関西方面のフレーム作りがどんなものか知りたかったからなんですけれどもね。オリエント工業でお世話になってフレームのことがわかったのも私の自転車人生にとっては大きな収穫でした。お世話になってほんとに感謝しています。