チーム活動

ただ今深夜2時。子供が生まれるまでは深夜にWebの作業をよくしたものです。シーンと静まり返ったこの時間はけっこう好きです。
めっきりと夜が弱くなって夜更かしから遠ざかっていたのが、今夜は珍しく気力がみなぎり元気満々。書きたい病が治まらないのでパソコンに向かうことにしました。

今回はプライベートな叙情日誌。ちょっと重苦しく感じるかもしれませんが、店長が現在レース活動をしているその基盤ともなっていることをちょっと綴っておきたいと思います。個人的なことだから関心のある方のみお読みください。長いです。


最近、あることをきっかけとして、チーム活動についてあらためて考えてみる機会があった。

ロードに乗り始めてから数年経ったあたりでこう感じたことはないですか。一人で走っていると、自分がどれだけ伸びているかがよくわからないなと。店長も経験あります。

レースに参加した時など、ああけっこう自分は走れるようになっていたんだと自覚することも多いと思う。でも、普段の練習の時にはチームで活動している場合や、練習コースで定点チェックでのタイム計測でもしなければ自分ではどれだけ実力が付いているかあまり実感できないかもしれない。店長もそうだった。
北海道でレース活動を再開した時に初年度に3回優勝した。でも、1回目に勝つまでまさか自分が優勝できるほど体力が付いているとは思わなかった。でもそれからは自信が付いてきて、レースではいつも積極的に走ったものです。

そして、その頃通っていた整体の先生はこう言っていた。片平さんのレースは「勝つかコケルかだね」と。

当時のレースはまだ年齢別のクラス分け。走力に応じたカテゴリー性はまだ導入されておらず様々な体力の方が渾然一体となって走っていた。再開してから何度か落車も経験した。今は無き河川敷のレースで負った手首の怪我は今も尾を引いている。長時間乗ると痛くてテーピングなしでは走れない時もあった。レースに熱中するほど気をつけなければならないことも多くありますね。長い経験から体中の擦過傷は数知れず。満身創痍の店長です。

ロードは時間さえ確保できれば誰でもある一定のレベルまでは走れるようになると思います。でも、そこまで行くかどうかは本人次第。もちろん環境にも左右されますね。向上心があって十分な環境が用意されているならそれを活かさないのは勿体ないと思う。せっかくそこまで打ち込むならばそれを今後の糧として無駄にしてほしくないとも思います。

店が出来て丸十年。それはチームが設立されて今年で11年目を迎えたということでもあります。私の中では店の歴史がチームの歴史。これまで多くの方が在籍されて、そして実業団チームのほうに旅立っていった選手も多くいます。

正確に言うなら道内トップチームを目指していた時代はうちも実業団に登録しておりました。エリートクラスの登録者数が道内で一番多い時もありました。しかし、現在の活動は少し違います。アティック.を訪れてレースを始めた方も多くいます。現在のチームは、あまりに忙しい生活の中でそれでもロードに接していたいと願って活動している人ばかりです。MLで活発に配信される内容を見ていると私にはそのように伝わってきます。仕事も大事、家庭も大事、でもロードも同じくらいの重さで大事だと思って皆さん走っているのではないかと、積極的にチーム活動されている方にはそのような意識を感じます。それが私達自身の生活を充実させていく術ともなるべきものだから。

体力は二の次。何よりも底辺拡大を念頭に活動している今の店長にとっては今のチーム活動はとても心地よいものです。もちろん、ロードに乗るなら、レースに出るなら誰でも今よりも速く走れるようになりたいと願っているはず。よくわかります。店長も同じです。だからこそ一緒に走りながら店長も頑張ろうと力が湧いてきますし、こうして活動を共にしています。経験が一番長いから知っていることはもれなく伝えたい。そうも考えています。

チーム自体は、毎年確実にステップアップしているチーム員が多いから、チームの活動には活気があると思っています。同じような気持ちで活動される方がもっと大勢集まるようになるともっと楽しくなっていくでしょうね。


私もまだ選手のつもりです。しかし、自分を選手だと見た場合に、自分の中では何かを犠牲にするような活動はもう終わっています。人それぞれ考え方はその人次第だけれども、トップレベルで走るならば、そこで走るに値する生活環境でなければならないと店長はそう思って活動してきました。朝は5時に起きて毎日2時間のトレーニング。日曜日の長距離練習の他に、週に1回朝4時起きで平日に100kmのトレーニングもしていました。日曜のチーム練習は、150kmが平均的な距離でした。しかし残念ながらその環境ではもう活動できません。

店長自身は、来年のレースにはこれまでよりも少し選手としての参加を増やしていきたいなとも考えているところ。出来るだろうか。今の自分に相応しい活動を無理せず続けていきたいと思っています。熱中しすぎて途中で燃え尽きないよう、やっぱり生涯スポーツとしてレースに関わって自分はいつまでもロードレーサーでありたい。そう願っています。

冬に向かって一日一日が大事ですね。シーズン中は外で走れることを当たり前に考えているけど、寒くなってくるこの時期のトレーニングは夏場よりも貴重ですよね。雪が降るまで私ももう少し頑張って走ろう。そして、来年は何を目標にして走ることにしようか。


自分が心地よいと感じるのは、意識を共にできる環境があればこそ。そこにこそ力を発揮することのできる自分が居るような気がしています。レースの活動すべてに通じること。自分にはそのことがとても大事です。
(10.27: 一部加筆修正)