登坂能力

 登坂能力
恐縮です。京都時代のワンショット。かなり昔の写真です。セピアがかっています(^^)。代表ジャージを着ているけどこれは確かヒルクライムの移動途中の写真ですね。選手としては一番キラキラ輝いていた時期かもしれません。懐かしいなあ。京都では上りは誰にも負けなかったです。正確に言うと、チーム員の高瀬さんには上りのTTだけは勝てなかった。一緒に走るとこっちのほうがスプリント力があるのでどんなコースでも負けなかったけど、登坂能力に優れる彼にはヒルクライムのTTでは一度も勝った試しがありません。さすがに全日本6位、修善寺のコースでは実業団でも2位とか3位の選手です。身近にこんな選手が居るとやっぱり張り合いが出てきますね。

高瀬さんについては、おそらく京都の方は今でもその名前を聞くと、ああ、あの選手かと思い出される方も多いかもしれませんね。聞くところによると、彼には、上りのコーナーであまりのスピードにペダルが擦りそうになってブレーキを掛けていたという逸話が残っていて、今や伝説となっているらしいです。と、以前交流のあったpowerさんが言っておりました。

昔の話にひとり花を咲かせております(^^)

さて、そのように上りの強かった彼ですが、どんな練習をしているのか一度聞いてみたことがありました。上りに比べ平地はそれほど得意ではなかった彼はやっぱり上り中心のトレーニングをしていたようです。平地は流して上りだけを集中して走るやり方です。レースで活躍するコースもやっぱり修善寺などのアップダウンのきついコースで、こういうコースで逃げを打つ走り方を得意としていました。

当時の私からみると生粋のクライマーだった彼の練習方法はかなり特殊な練習に写ったものです(今みたいに上りのインターバルなど一切したことがなかったから)。私のトレーニングは、当時は京都から大阪まで片道50km、往復で100kmをただガムシャラに走る通勤トレーニングで、どちらかというとこれは平地中心のトレーニング。国道1号線には一箇所だけ1kmくらい長い上りがあって、そこをアウターの15Tくらいでダンシングするのが平日は唯一のクライム練習でした。あとは週末に周山街道とか北山など京都周辺の峠を攻める練習でしたが、総合力を上げるにはよかったと思います。

私はこんな練習を繰り返していましたが、でも、仕事を持ちながらレース活動する場合、あまり時間の取れない社会人にとっては彼のように得意な分野に特化して活動するのも一つのやり方ですね。(すべてのトレーニング内容を聞いたわけではないので拡大解釈しているかもしれないけど)。上りが好きなら上りだけを集中してトレーニングしてもよいかもしれません。
上りのアドバイスは店長かなり自信があります^^。店長と一緒に走る機会があったらどうぞ聞いてみて下さい。

上りに強くなるには最初から重いギアを踏まなければならないと間違った考え方をしている方もいるようですね。上りは自分に合ったギアで一定ペースで上るのが基本。そして、ある一定レベルに達したならば、今度はインターバルを取り入れるとさらにクライム能力が伸びていきますね。

ところで、効率よく上りが強くなるにはどうすればよいと思いますか。店長はリズムが大事だと思います。リズミカルにダンシングする人は見ていてもフォームがきれいですよね。スピードに関係なく最初はまずリズムを身に付けることを意識してみるとよいかもしれません。自分のスピードに合わないギアではリズミカルなダンシングは出来ないから。