ローテーション

 ローテーション
本州のほうはまだ半袖で走れるのでしょうか。通販でご注文が続いているところをみるとそうなのかなあと思ったりもしますが、北海道はもうすっかり晩秋の気配。というより昨日は初冬みたいな寒さを感じた瞬間もありました。途中でみぞれ混じりの雨にやられて、みんなで雨宿りしている時は長袖でも寒かったです。凄い雨でしたね。気象予報士(の資格を持っている)チーム員によると今は寒気が入っているとのことで、どうりで例年よりも寒いはずです。

昨日は普段は土曜走行会のほうに参加のチーム員とも一緒に走れて楽しい一日でした。予定していた石狩Grand Prixは諸事情により中止になって、そのかわり周回コースでの練習会に切り替えたわけですが、周回コースは大きく3つのメリットがありますね。まずはスタート風景。こちら

今回は最初17kmコースの周回コースでしたが、ここも我々が使い始めた当時からみるとロードで走っている方をずいぶんと多く見掛けるようになりました。昨日もたくさんの方が走っていました。挨拶を交わしながら走ると、きっとお互いに気持ちよく走れますよね。「こんにちは」のひと言で、知らない間柄でもお互いに頑張ろうという気持ちも芽生えてくると思います。でも、無言で走る集団に追い越されると・・。

ここのコースは途中から雨が降ってきたので近くの5km周回コースに移動して行いましたが、こっちはほとんど車が通らないのでスムーズなローテーションが出来て却ってよかったです。
体力差があっても心配せずに走れるのが周回コースの良いところですが、2つめのメリットとして、路側帯が狭く交通量の多い一般道では難しいローテーションをきれいに回せるのも良いところ。きれいに先頭交代を繰り返す練習としても周回コースは適しています。感覚的に距離を稼げるというのもよいですね。
昨日は5kmコースに移動してからもポツポツ降り始めて、このように完全に本降りとなったため途中で中断となってしまったけれども、ローテーションの練習にもなって中身が濃くてよいチーム練習となりました。このコースは農道みたいなものだから、場所によっては片側車線を全部使えてちょうど横風だったから風向きに応じて横に隊列を組んで一般道路ではできない時計まわりのローテーションができました。気持ちよかった。

ローテーションをうまく回せるかどうかはレースにも直接関係してくることですね。今年もツールの市民ロードでは多くの落車がありましたが、落車が多発するクラスは今後いかにして落車を減らしていくかがレースの運営側からみても急務であると考えています。

チーム内でも活発な意見が交わされ、少しでも安全に走れるよう皆がそれぞれに考えを巡らせていますが、落車が多発する原因に、チーム員の意見からも、参加者がレースは基本的に先頭交代をしながら走るものだという意識が薄いのではないか、ローテーションそのものが機能しておらず集団の中でみんなバラバラに走っているそのことに大きな原因があるのではないかと思います。
これは集団のスピードが遅いことにも原因がありますね。上のクラスは技術的に問題ないため遅くとも落車の心配はありませんが、中堅クラスまではできるだけ集団を細かく分裂させて走ったほうが落車の危険性も少なくなります。うちのチーム員もそういうことを意識してレースに望んでいますが、ペースを上げても同調してくれる方は少ないようですね。

店長がレースに参加している時も(今はビギナークラスで走っているけど、ポイント制だから役員やっていると中々脱出できません^^)、自分のラインを考えずに走っている方を多く見掛けます。2列走行となっている時に、その真ん中にラインを取っている選手もいます。体力に関わらず、レースの走り方をもっと多くの方が覚えていけば、絶対に今以上に楽しく面白いレースになると店長はそう思います。誰も落車に巻き込まれたくはないですよね。

来年のツール市民ロードに向けて、チーム員の意見からレースに慣れていない方向けの講習会を開くことを車連に提案していますが、実現されれば落車事故の減少にもつながるのではないかと期待しているところです。クラスに関わらず、観戦者にも感動を与えるきれいなカッコいいレースをしたいものですね。